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自分に合った一校を見つけられる
日本の4年制大学数が776校、カナダは90校なのに対し、アメリカは2300校、更に二年制の州立大学であるコミュニティカレッジを合わせると4000校以上にもなります。そのため、場所、入学条件、費用、学びたい分野等、一人ひとりの希望に沿った唯一の学校を、幅広い選択肢の中から選ぶことができます。また、日本のように国内の大学のランキング等を気にする習慣が少ないため、自分が本当に行きたいと思える大学を選ぶことが可能、学びの本質的な部分に集中できます。
アメリカでの大学留学のポイント
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アメリカで世界とつながる
アメリカの大学では世界中から留学生が集まる場所であることから、留学生へのサポートが整っているのが特色です。英語に不安がある方にはESL(英語の補講プログラム)を用意したりします。英語力不備で「今は」入学条件を満たせていない場合でも、特定の集中英語プログラムを修了し場合によっては適切なテストのスコアレポ―トを提出すれば、大学に正式入学できるという、条件付き入学の制度を利用することができます。また、アメリカは様々な民族や人種が集まった国であり、アメリカだけでなく世界中の文化に触れることができるのも大きな魅力です。
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専門分野は自由に変更できる
英語力は磨きたいが大学で専門分野を決められないという人や、専門分野をいきなり英語で勉強するのが不安という人は、一般教養を学ぶことが重視視されているアメリカの大学留学に向いています。専攻を決めずに入学することができ、アメリカの大学では在学期間中に自分の専攻を変えることも珍しくなく、在学生は卒業までに平均2回以上専攻を変えると言われています。興味のある専門分野にチャレンジしやすい環境であり、学生の希望に沿ってフレキシブルに対応するのもアメリカの大学の強みです。
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ディスカッション中心の授業
日本では、教授が前に出て話をし、それらをメモしてテストのために準備をするという講義型の授業が一般的ですが、アメリカの大学では、教授と生徒がともに授業を作っていくような参加型の授業が主流です。課題も、レポート等のほかに、グループワークやペアワーク等、他人と共同で行うことが多いため、積極性や協力性が大いに問われます。共同作業を行う上で衝突や意見の不一致等があった場合も、それらに向き合い協調性を養いタスクを進めていくことも大切であると考えられていることから、アメリカではこのようなグループワークが頻繁に行われています。
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単位制で広がる選択肢
アメリカの大学は、徹底した単位制です。卒業するのに必要な単位を習得できた場合、4年以下でも卒業することが可能です。一方で、卒業するのに必要な単位を習得できなかった場合は、長くて6~8年経っても卒業ができない人もいます。学費は履修登録をした際に支払うため、履修登録をしなければ休学扱いになり、日本と違って、休学費を払う必要がありません。様々な理由で、一時帰国をしなければいけない場合などにも休学中に費用が発生することがないため、1年以内であれば、都合の良いタイミングで復学することが可能です。また、単位制なので、習得した単位数を移行することが可能であり、他の大学へ編入することも比較的容易にできます。もし入学先の大学が合わないと感じた場合、別の大学へ編入することも可能であるため、入学先も決めやすいです。
アメリカのカレッジ・大学の種類
州立大学
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もともと州立大学はその州に住む人のために設立されたものであり、その州を活性化させるために教学よりも実学に力を入れているのが特徴です。州外の人には奨学金を与えていないところばかりのため、州内の学生が多く、自宅から通う生徒が多いです。全米では約650校あり、生徒数が多く、中には3万人を超える大学もあります。州の予算で運営されており、私立大学に比べると学費は比較的安いです。例として、UCLAやUCバークレーがあります。
こんな方におすすめ |
- 農学や工学、航空学や看護学など自分の職業にかかわる勉強をしたい方
- 英語にある程度自信があり、大きな大学で学びたい方
- 大きい大学であることが多いため、大学からのサポートが必要ではない方
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入学条件 |
GPA、エッセイ、推薦状、テスト(SAT、TOEIC)、面接 |
取得できる学位 |
学士号
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私立カレッジ
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私立大学は大きく分けて、研究大学(総合大学)とリベラルアーツカレッジの二つに分別されます。全米で約460校あり、大学教育に加えて、専門性の高い大学院レベルで教育に力を入れていることが多いです。また、州立大学よりも小規模であるため、クラスも比較的少数人であることが多いです。学生の学費と寄付による基金、寄付金で運営され、州やアメリカ政府による規制もないため自由であり、学校によって個性が違く、国際色も豊かです。例として、ハーバード大学等のアイビーリーグの大学やニューヨーク大学があります。
こんな方におすすめ |
- 小規模なクラスサイズで勉強したい方
- 学校によって個性が違う為、入学先にこだわりのある方
- 教授との距離が比較的近い為、英語での授業が不安な方
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入学条件 |
GPA、エッセイ、推薦状、TOEFLスコア |
取得できる学位 |
学士号
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コミュニティカレッジ
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コミュニティカレッジは州の2年制大学であり、地域の人のために創られたため、州民であれば入学可能です。そのため、学生寮があるコミュニティカレッジは少なく、家から通う生徒がほとんどです。学生の年齢層が比較的高く、多くの人が職業訓練や生涯教育のために通っています。税金で運営されているため、比較的安く、コミュニティカレッジでの学業成績次第では、比較的学費の高い四年制大学への編入が可能であるため、留学費用を抑えることが可能です。
こんな方におすすめ |
- 環境に左右されず勉学に励める方
- 四年制大学を卒業したいが、費用をなるべく抑えたい方
- コミュニティカレッジで英語の自信をつけてから四年制大学に行きたい方
- 高校での成績が平均未満だった方
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入学条件 |
英語能力証明(TOEFLスコア等)、高校の成績、入学願書 |
取得できる学位 |
短期大学士号(アソシエイト) |
進学方法・教育制度
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日本の高校から直接進学
事前に考慮すべきこと
- 高校の成績(GPAを重視する大学が多いため)
- 予算(私立大学、州立大学、コミカレ等によって授業料等が大きく変わるため)
- 大学進学の目的
英語レベルの条件は進学する大学によって違うため、TOEFL iBT 61点以下の人の場合はコミュニティカレッジ、それ以上の人は私立大学か、州立大学を推奨します。入学時期は秋学期(9月)か春学期(1月)になりますが、日本の高校卒業後直接進学の場合は、早くて3月に卒業し、6か月後の9月に入学になります。9月までの期間にアメリカの語学学校での英語学習も可能です。
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コミュニティカレッジから編入
事前に考慮すべきこと
- コミカレでのGPA、課外活動等(これらを重視する4年制大学が多いため)
- 予算(私立大学、州立大学、コミュニティカレッジ等によって授業料等が大きく左右するため)
- 4年制大学編入の目的
- 4年制大学卒業後の進路(インターンシップや就業のためのサポートがあるか等)
編入の目安は、成績がGPA 2.5以上、TOEFL iBT60-78です。しかし、レベルに達していなくても合格のチャンスはあります。大学は9月入学の場合、編入生の出願期限を大体3月頃としているので、コミュニティカレッジに入学して最初の1年を終えたころから出願を始めるのがいいです。また、大学によっては早く出願をすることによって奨学金や、学費が安くなることもあるため、早めに編入先の大学を見ておくといいです。
出願に必要な書類(一例)
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願書
成績証明書
推薦状
TOEFL、TOEIC等、英語の能力を示すもの
エッセイ
入学のタイミング
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基本的にアメリカの大学は2学期制であるため、9月の秋入学と、1月の春入学があります。また、大学によっては、9月より前の夏休みに受講できるコースもいくつかあります。
出願が始まるのが、9月入学の場合、入学前年の11月~入学年の2月です。入学年の3月または4月に合格を通知されます。また、入学が決まった場合でも、すぐに出発することはできず、大学側からビザの許可をもらったり、学生ビザの申請をアメリカ大使館に申し込んだりする必要があるため、早めの準備が必要です。エッセイを書く場合は早めに準備をする必要があります。成績証明書は、英語に翻訳されたものを提出することがほとんどなので時間がかかり、郵送の場合はその時間も要するため、注意が必要です。これらのことから、早めに出願の準備をし、その為に必要なことを理解しておく必要があります。
滞在方法
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学生寮
大学によっては学生寮がないため、調べておく必要があります。大学によって自炊のところや、ミールプランを選ぶことができ、週に10食や、朝食のみ等、生徒の希望にそったものを選択できます。大規模な大学は寮の種類も豊富で、1人部屋~5人部屋等選べたり、トイレやシャワー、キッチンがついているお部屋や、寝室は1人部屋だが、トイレやシャワーはシェアするタイプの部屋等があります。選択肢は大学によって異なるため、学生寮を調べることも大学選びの上で重要視するところです。
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シェアハウス
シェアハウスの大きな利点は、寮と比べるとだいぶ費用が安いことです。しかし、大学から少し離れた場所にあることが多いです。知らない人と住むため、お金問題や、盗難問題を防ぐために貴重品などの管理を徹底して行う必要があります。また、大学の寮によっては、他の人たちが安全・快適に過ごすために門限が設けられていたり、異性を呼ぶことが禁じられたりすることがある場合がほとんどですが、シェアハウスにはそのようなルールがないため、自由ではありますが、安全性は寮と比べて低くなります。しかし、アパートメントのように半年や1年で契約する必要がないことも良い点であり、退去が簡単で、入居契約も容易にできます。